


煎茶道会館、
日月下について
煎茶道会館は、煎茶の先生方が日々稽古や研究を重ねる、静謐で格調高い学びの場です。訪れた方が煎茶のお手前を間近で見学し、その精神と美意識にふれる貴重な時間をお過ごしいただけます。
湯の音、茶葉の香り、所作の一つひとつに宿る“もてなし”の心。
京都という地に息づく文化を、煎茶を通して感じていただく──。
ここは、日常では出会えない“本物の煎茶道”を体験できる特別な空間です。
The Sencha-do Hall is a serene and refined place of learning, where tea masters dedicate themselves to daily practice and study. Visitors are invited to witness the art of sencha up close and spend a precious moment immersed in its spirit and aesthetic grace.
The sound of boiling water, the fragrance of the leaves, the heart of hospitality within every graceful gesture—here in Kyoto, you can feel the living culture of Japan through the way of sencha. It is a special place where one can encounter the true essence of this timeless art.

施設について
百年の時を刻む、
静謐なる学びの館。
日月下は、煎茶道のために設えられた会館です。
単にお茶を点てるための場所ではなく、
人と人が向き合い、
同じ時間を静かに共有するための「場」として、
この空間は整えられています。
家具の配置や建具の在り方、
室内と庭との関係性まで、すべては煎茶道の
所作や間合いを自然に生み出すためのものです。
お茶を淹れる動作や器を手に取る一瞬、
言葉を交わさない時間さえも、
この空間の中では一つの体験として立ち上がります。
日月下では、体験の内容だけでなく、
その時間が流れる「環境」そのものを
大切にしています。
だからこそ、ここで過ごすひとときは、
単なる体験にとどまらず、記憶に残る時間として
心に刻まれていきます。

美意識が整う、
はじまりの場
煎茶道における「手前」は、
お茶を点てる行為そのものだけでなく、
その場の空気を整えることから始まります。
日月下の手前の間は、所作が自然と美しく
立ち上がる距離感と
動線を意識して設えられています。
客と席主の視線が交わり、
一つひとつの動作が静かに伝わる空間です。
無駄を削ぎ落とした設えだからこそ、
お茶に向き合う時間そのものに
集中することができます。


人と向き合うための間
茶会の間は、人と人が向き合い、
同じ時間を共有するための空間です。
畳の配置や天井の高さ、光の入り方まで、
少人数〜大人数での茶会を
前提に設計されています。
会話が生まれ、沈黙もまた心地よく流れる
距離感が保たれています。
形式にとらわれすぎることなく、
それぞれの茶会に応じた設えが可能な
柔軟さも、この空間の特徴です。


余韻を整える場所
煎茶道会館は、
築百年以上の歴史をもつクラシカルな
建物を活かし、
時を超えて受け継がれてきた
美意識を今に伝えています。
格調ある木造建築には、
京都の伝統的な意匠と職人の技が息づき、
訪れる人を静かな気品で包み込みます。


体験とともに在る展示
日月下の展示空間は、
作品を「並べる」ためではなく、
空間の一部として受け止めることを
前提としています。
自然光や照明、壁面の余白を生かし、
茶会や体験と無理なく共存する展示が
可能です。
訪れる人は、作品を鑑賞するだけでなく、
その場で過ごす時間ごと
体験することになります。
展示と体験が分断されないことが、
日月下の展示の特徴です。

こだわりの茶葉を、
黄檗売茶流の
お手前でいただく。
一滴のお茶に、心を込める。
その瞬間、空気が静まり、
茶器の音だけが響きます。
煎茶道は、見て、聴いて、香りを感じ、
“心を整える時間”そのもの。
煎茶道会館では、
師範によるお手前を間近で体感し、
その深い世界をゆっくりと
味わっていただけます。





煎茶道の魅力
当流では初心者、熟達者を問わず、お茶を淹れる形「お手前」を学びます。その目的は、本来十人十色であるはずの「美意識」を共有することにあり、お手前を繰り返しお稽古することで更なる深化,或いは時代に応じた発展を目指します。時間をかけて培った美意識と、それを伴った振る舞いは、日常見慣れた景色に変化をもたらせ、あらゆる事柄を昇華させる力があると信じています。
当流では、平成の幕開けとともに従来の正座での作法を取り止め、立礼式をもって基本としてまいりました。お稽古の内容は、五碗を並べた玉露と煎茶の形稽古が中心ですが、大振りの茶碗を使った一碗手前「平成手前」を独自に考案、普及に努めております。
In our school, both beginners and experienced practitioners learn the form of brewing tea, called “otemae.” The purpose is to share the “aesthetic sense,” which should originally be unique to each individual, and to aim for further deepening or development in accordance with the times by repeatedly practicing otemae. We believe that the aesthetic sense cultivated over time, along with the behavior that accompanies it, has the power to bring about changes in the scenery we are accustomed to seeing every day and to sublimate all matters.
In our school, with the dawn of the Heisei era, we abolished the conventional seated etiquette and adopted the standing style as the basis. The content of the practice is mainly the formal practice of gyokuro and sencha with five bowls arranged, but we have independently devised and are working to spread a one-bowl temae using a large tea bowl, called “Heisei temae.”

吉村家の歴史
吉村家と日月下
16世紀末、 伏見城(通称「桃山城」)の城下町として発展した伏見桃山の一帯は、やがて城が廃された後、新たな土地利用が進みました。城跡一帯が開墾され、桃の木が植えられたことから「桃山」と呼ばれる地名が定着しました。 この開墾に携わった一族の末裔とされるのが、吉村家です。
また、桃の木には「魔除け」の意味合いや、豊臣秀吉の名残を払うために地名を「桃山」に変えて浸透させたという言い伝えも含まれています。ご提供の内容によれば、吉村家はこのあたりの地名浸透や植樹・町づくりの支え手としての役割を担っていたとされます。
仕事の変遷と町名の浸透
城が廃されたことで、武士・城下町構成員にとってかつての職務が失われる局面がありました。そこで、吉村家は“桃山”という地名を広めるため、植樹や町づくり、花屋・果樹栽培などを担ったという伝承があります。このように、地名「桃山」の普及とともに、地域での産業・生活基盤を再構築する役割を果たしたと考えられます。



・師範紹介
煎茶道会館では、日々、師範によるお稽古やワークショップが行われています。
普段は限られた方のみが足を踏み入れる、静かな学びの場です。

⻄洋出身で⻩檗売茶流初の師範ならではの視点で、お作法の精神性と美しい所作を丁寧に教授し、日本茶アドバイザーの知見も取り入れた美味しい淹れ方を実践で伝授。煎茶道にまつわる伝統文化や歴史背景の解説を交え、お茶の教えを日常に活かす指導が好評。初心者・海外出身者歓迎(英独対応可)。メディア出演多数。詳しくは HP へ。
お稽古情報
【露萬坐 (東山五条)】
・月〜金 10:00〜20:00・土日祝 お問い合わせください
【日月下 (伏見桃山)】
お問い合わせください
煎茶道 黄檗売茶流 教授・師範
学生の頃はバックパッカーとして、欧米やアジアなど様々な国を訪れました。旅先で出会った、言語や文化的背景の異なる仲間と過ごした経験は、私が煎茶道という日本茶文化を世界に伝える大きな原動力になっています。
"One World Sencha"をテーマに掲げ、これまで10ヶ国以上の人々に煎茶道のお稽古およびワークショップを行って来ました。国際企業でオフィスマナーの講師をしていた私にとって、「教える」ことは喜び!初めての方、日本語を話さない方にも分かりやすく、何より楽しんでレッスンを受けていただけるよう努めています。
また災害復興支援のチャリティー茶会や、美しい自然を守るためのビーチクリーン茶会など、社会貢献を目的としたイベントも主催。一杯のお茶を通じて日本と世界を、人と自然を繋ぐ活動を行っています。
お稽古情報
お稽古の様子





・周辺情報
歴史と文化が息づく伏見桃山を歩く
日月下桃山の周囲には、日本史を彩る名所や文化遺産が数多く点在しています。桃山文化の華やかさから、江戸から続く街並みまで。訪れるたびに、この土地ならではの豊かな歴史と文化を体感できます。
Around Nichigetsuka Momoyama, you will find numerous landmarks and cultural heritage sites that illuminate the history of Japan. From the splendor of the Momoyama culture to the townscapes that have continued since the Edo period, every visit offers the chance to experience the rich history and culture unique to this land.

桃山城
豊臣秀吉が築いた壮大な城は、桃山文化の象徴とされています。豪華絢爛な装飾や石垣の美しさは、天下統一を果たした秀吉の栄華を今に伝えています。現在は復興天守を中心に公園として整備され、四季折々の自然とともに当時の面影を感じることができます。
The magnificent castle built by Toyotomi Hideyoshi is regarded as a symbol of Momoyama culture. Its lavish decorations and the beauty of its stone walls still convey the grandeur of Hideyoshi’s reign, when he unified Japan. Today, the reconstructed keep and surrounding park allow visitors to experience traces of that era alongside the changing beauty of the seasons.

桃山御陵
豊臣秀吉が築いた壮大な城は、桃山文化の象徴とされています。豪華絢爛な装飾や石垣の美しさは、天下統一を果たした秀吉の栄華を今に伝えています。現在は復興天守を中心に公園として整備され、四季折々の自然とともに当時の面影を感じることができます。
The magnificent castle built by Toyotomi Hideyoshi is regarded as a symbol of Momoyama culture. Its lavish decorations and the beauty of its stone walls still convey the grandeur of Hideyoshi’s reign, when he unified Japan. Today, the reconstructed keep and surrounding park allow visitors to experience traces of that era alongside the changing beauty of the seasons.

伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、全国に約三万社ある稲荷神社の総本宮として知られています。朱色の鳥居が連なる千本鳥居は、山全体を巡る参道として今も信仰の場であり続けています。商売繁盛や五穀豊穣の神として古くから人々に親しまれ、日常の祈りと観光が自然に共存する独特の空気感を持つ場所です。麓から山頂へと続く参道を歩くことで、京都の精神文化と向き合う静かな時間を過ごすことができます。
Fushimi Inari Taisha is the head shrine of over 30,000 Inari shrines throughout Japan. Its iconic vermilion torii gates form the Senbon Torii, a pathway that winds through the sacred mountain and remains an active place of worship. Long revered as a deity of prosperity and good harvests, he shrine offers a unique atmosphere where everyday devotion and tourism naturally coexist. Walking the paths from the base to the summit allows visitors to experience a quiet encounter with Kyoto’s spiritual and cultural heritage.

会館情報・アクセス
- 営業時間:
- 00:00〜00:00
- 駐車場:
- あり
- 住所:
- 〒612-8037
京都市伏見区桃山町鍋島27-1
- 交通アクセス:
- JR奈良線「桃山駅」より徒歩約7分
近鉄京都線「桃山御陵前駅」より徒歩約10分
【受付時間】10:00〜17:00(土日祝除く)
【受付時間】10:00〜17:00(土日祝除く)




